よく聞く“エンゲージメント”って何？

前回のコラムでは、従業員の心理的安全性が低下するとパフォーマンス、エンゲージメント、モチベーションなどの低下を招き、結果として生産性の低下につながるとお話しさせて頂きました。

しかし、エンゲージメントとは何でしょうか？
最近はよく耳にする言葉なので、漠然と理解はしていても、説明できないという人は少なくないかも知れません。

エンゲージメントとは、シチュエーションによってさまざまな意味を持つ言葉で、ビジネスにおいては、従業員エンゲージメントと顧客エンゲージメントの２種類があります。
そのうち、今回は、従業員エンゲージメントについて再確認したいと思います。

従業員エンゲージメントとは、個人と組織の成長の方向性が連動していて、双方の成長に貢献し合う関係を意味します。
構成する要素は、主に、働きやすさ・やりがい・指針（企業ビジョンや社風など）への共感などがあげられます。

最近では、さまざまな企業や大学機関などから、エンゲージメントが高い組織は生産性も高くなるという研究結果が発表されており、エンゲージメントを高めることが企業の必須課題となってきています。

では、どうしたら従業員エンゲージメントは高まるのでしょうか？
従業員エンゲージメントを高めるには、まず、現状を可視化することです。現状を可視化することで、課題を洗い出すことができます。
出てきた課題に対しては、ビジョンの浸透・やりがいの創出・働きやすい職場づくり・成長支援などの観点から具体的な施策を打つことが重要です。

正確に現状を測定するために用いやすいのはサーベイです。
弊社のモバサクでも、エンゲージメントについて可視化することができ、例えば、下記のような設問があります。

【行動編】
・ライフワークバランスに関する直近１ヶ月の評価
・平均的な１日におけるコミュニケーション相手の割合

【組織編】
・会社のことを他人がどのように思っているか、あなたはとても関心がある。
・会社の成功はあなたの成功である。
・誰かが会社のことを誉めていると、自分が誉められた気持ちになる。

【環境編】
・私のオフィスには、会社のビジョンや価値観を表現するようなものがある。
・私のオフィスでは、所属する部署やチームらしさを表現するようなものがある。

特にモバサクでは、組織に関わる部分だけではなく、行動やオフィス環境についても可視化することできるため、その後の施策を多方面から打つことができます。

従業員エンゲージメントを向上させることは、優秀な人材の定着や、業績や生産性を向上することに繋がります。
貴社でもまず、可視化してみることから始めてみてはいかがでしょうか？