2025.06.24

コンサルティング

経営者の想いと若手社員の想いが一体化!       社員の働きやすさを追求する『REBORN プロジェクト』

このたび札幌駅総合開発株式会社様の「オフィス環境改善プロジェクト」をご支援させていただきました。当時のプロジェクト事務局のお二人に、改めて発足経緯や当時の状況などお伺いいたしました。
札幌駅総合開発株式会社様

クライアント情報

札幌駅総合開発株式会社様
所在地 札幌市中央区北5条西2丁目5番地
JRタワーオフィスプラザさっぽろ9F
ホームページ https://www.jr-tower.com/
プロジェクト名 オフィス環境改善プロジェクト基本構想業務
プロジェクト期間 約2.5か月間(2024年7月中旬~9月)
お客様プロジェクト体制 オフィス環境改善プロジェクト「REBORN」
人数:10名(メンバー構成:若手中堅社員中心)
事務局:経営企画部、総務人事部
ご依頼内容 ハコづくりを目的としないオフィスのレイアウト変更に向けたプロジェクトマネジメントパートナーを探している
弊社業務支援内容 ◎現状把握
(トップインタビュー、事務局ヒアリング、オフィス目視調査)
◎オフィス環境整備方針の再設定
(ワークショップ、環境整備方針たたき案の作成)
◎ロードマップ策定
(タスクの整理、ロードマップ作成、モデルプラン作成)

企業の元々の悩みの種

【近くて遠い隣の人】

 

*REBORNプロジェクト発足の経緯をお聞かせください。

 

2019年から働きやすい職場環境の整備と社員ESの向上を目指し、オフィス環境改善を検討してきましたが、コロナ禍による中断期間を経て、再び環境改善の検討を開始しました。改めて実施した社内アンケートの中に「他部署や他者がどんな業務をしているのかわからない」「部署間の壁があり、異なる会社のような感覚」といった声が多くありました。

従来のオフィス環境は、昔ながらの机が多数配置され、それぞれが個別に作業するスタイル。アンケートのように感じても仕方なかったのかもしれません。

そのような背景もあり、社員の要望を取り込み働きやすいオフィス環境を見直す必要があると判断し、今回のプロジェクトが発足しました。

 

 

【REBORNプロジェクトスタート】

 

*プロジェクト発足にあたり狙いはありましたか?

 

当社は、全社員から自律的な発言、行動を促しているものの、やはり若手社員の意見やアイデアは出にくく、声の大きな方へ流れてしまう風土があります。しかし、それでは今までと変わらないと考え、「まずはやってみよう!」という期待を込め若手中堅社員を中心にプロジェクトチームを結成しました。

プロジェクトでのミーティングや社内アンケートの実施・分析を行いつつ、経営層も巻き込み、札幌市内や東京の他社オフィスや取引先(アパレル関連企業など)のおしゃれなオフィスを見学し、様々な刺激を受けることで、「相互理解を深め、個人が自律的かつ創造的に働けるオフィス」が良い!という認識合わせをしていきました。

 

◎REBORNプロジェクトのコンセプト

 

 

【空間も心もオープンに!】

 

*ティーズブレイングループはこの頃から関わらせていただきました。

 

「めざすオフィス環境像(案)」という基本コンセプトができ、それを基本設計(工事に入る前の構想策定)に落とし込んでいく必要がありましたが、社内から出てきた様々な考えや意見を一つにまとめていくことは非常に難しく、第三者的視点かつ高い専門性が必要と考え、プロジェクトマネジメントして頂けるティーズブレイングループを選ばせていただきました。すべてをお任せするのではなく「伴奏型」というスタンスと安心要素となる実績が決め手になりましたね。

そして、一緒にプロジェクトを進める中で『空間も心もオープンに!』というスローガンを作り、「めざすオフィス環境像」をまとめるところまでお手伝いいただきました。

 

 

※「伴奏型」とは・・・ティーズブレイングループのプロジェクトマネジメントは、「伴走」ではなく「伴奏」です。プロジェクトマネジメントのゴール実現はもとよりプロジェクトタスクの遂行中においても、「お客様企業の一人一人が私らしく働くことで人生を謳歌していただく」「私たちらしい組織や働く環境が一糸乱れぬ旋律を奏でるオーケストラのように機能する」ように実体化するためのキーワードです。

 

 

【若手中堅中心のプロジェクトづくり】

 

*プロジェクトにおいて、お二方はどのような役回りでしたか? また、どのようなご苦労がありましたか?

 

<阿部様>
私はプロジェクトリーダーとして、メンバーをまとめ基本構想を構築していく立場でした。プロジェクト内や社内から出る多様な意見や考え方を集約し一つの構想にまとめる作業は苦労しました。プロジェクトメンバーといっても働き方も業務目標や職務も異なる社員の集まりですからね(笑)

ティーズブレイングループからのアドバイスで、最終的に構想をまとめることができましたが、各々の考えを尊重しつつ共通の目標を見いだし推進するプロセスは、苦しくも楽しく勉強にもなりました。普段の仕事にもよい刺激になっています。

 

<佐藤様>
今回は直接的な関与というより、全体的な運営管理とプロジェクトリーダーの相談役として、後ろから支える立場に徹しました。

管理職という立場の者が過度に発言すると意見が偏り、他のメンバーが遠慮して発言しなくなる可能性もありますから。それを避けるため意図的に発言は控え、プロジェクトの表舞台はリーダーの阿部に任せていました。

 

◎ワークショップ風景

 

 

 

【ナイストライ】

 

*REBORNプロジェクトを通して、得られたこと・変わったことはありますか?

 

大人しい社員が多く、なかなか自分の気持ちを表に出してくれないと感じていたのですが、いざ話せる場を作ってみると、多くの意見が飛び交い、他部署の業務や置かれている状況の理解が進んだと感じています。また、オフィスの使い方にも学びや気づきがあったと思います。今までは「会議は会議室でやるもの」という固定概念がありましたが、今は空いているデスクで気軽に打ち合わせをする光景も見ることができます。

実際には、若手社員もしっかりとした意見や改善への想いを持っていたんですね。意見が出ないこと=考えていない・無関心ではなく、そういう場づくりや進め方ができていなかっただけなのだと気づきました。

2024年度からの中期経営計画では、風土改革に向け、「ナイストライ」というスローガンを掲げ、さまざまな活動を総務人事部と経営企画部で企画・推進しています。失敗を恐れずに挑戦していく、考えや想いを表に出していく文化を醸成する目的です。「こんなこと言ったらダメなんじゃないか」という躊躇をなくし、自由に発言・行動できる環境を目指しています。

今回得られた気づきとこの活動を通して、きっと『空間も心もオープンに!』できる企業文化が醸成されていくと思います。そして経営層の「新しいアイデアが生まれるようなオフィスにしたい」という意向もありますので、環境も変わっていくことで社員全員がいきいきと働ける魅力的な会社にしていきたいと考えています。

 

 

 

 

我々のこだわり・解決方法

【伴奏型で一緒に悩み喜ぶ】

 

*ティーズブレイングループのプロジェクトマネジメントはいかがでしたか?

 

お声がけしたタイミングがプロジェクトの始動間もない時期だったため、そこからの機動力は助かりました。当社は北海道に所在しているため、各社様は基本的にオンラインでのやり取りが多くなりがちですが、ティーズブレイングループはワーキングの都度、来社いただきFace to Faceでコミュニケーションを取れたことは安心感につながりました。また、事務局側(社員側)だけではなく、トップインタビューなどを通して経営層の考えも理解してくださったことも、プロジェクトを進める上ではとても重要なことでした。

「伴奏型」というのはその通りで、上から目線や押し付けはなく、当社の主体性を尊重しながら、やりたいことがどうしたら成し遂げられるかを軸にアドバイスしていただけたことは心強かったです。終わった頃には、我々もプロジェクトの進め方やノウハウが得られたように感じています。成果物だけではなく、「伴奏型」を通していつのまにか我々が研修まで受けていたかのようです(笑)

 

 

 

【よりよいプロジェクト推進のために第三者に求めること】

 

*ティーズブレイングループに望むことはありますか?

 

タイトスケジュールの中で丁寧に対応してくださったという気持ちを前提に欲を言えば…になりますが、アジェンダなど資料提供のタイミングがもう少し早めであれば、プロジェクトメンバーへの事前共有の時間が確保でき、よりスムーズで有意義なワーキングができたと思います。

成果物として詳細な報告書をお送りいただきましたが、内容を凝縮した概略版(例:3枚程度)があるとさらに良かったです。というのも、プロジェクトの成果を経営会議や経営戦略会議などで報告する必要があるのですが、詳細な報告書を説明する時間も取れない、かつ、事務局側で改めて資料を作るのも手間がかかってしまうからです。ケースに応じた報告書パターンがあるといいかもしれません。

 

 

【変化を楽しみながら「まずはやってみる!」】

 

*今後、どのような取り組みを進めていくご予定ですか?

 

当初はオフィスのデザインも使い方も一気に変える方向でしたが、社内雰囲気を醸成しつつ、「まずはやってみる!」というスタンスに立ち、年内にはまず営業本部を中心としたエリア(執務室全体の約1/3)からレイアウト変更と什器入替えを予定しています。

その中で出てきた意見や要望を改めて吸い上げ、次に生かしていく。この作業を繰り返しながら、来年には一体感のある『空間も心もオープンに!』できるオフィスを創り上げていく予定です。

基本設計の前段階である要件整理から、より具体的な設計そしてテストフェーズへ移り、新たなプロジェクトチームも立ち上げています。ティーズブレイングループとの共同作業はいったん終了しましたが、今後もぜひアドバイスいただければ嬉しいです。

 

 

 

 

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この度はお時間いただき、ありがとうございました。

今回のご支援が皆様のプロジェクト推進の一助になり光栄です。働き方や働く環境をひとつなぎで捉え運用していくことの重要性が、事務局や社員の皆様の新たな気づき・変化への一歩となれば、我々ティーズブレイングループも大変嬉しく感じます。

 

■インタビューにご協力いただい皆様

 

札幌駅総合開発株式会社

業務支援本部 経営企画部 企画・収支チーム 佐藤直人様(左)、阿部悟様(右)

 

 

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今回のご支援を通じて 

~ティーズブレイングループプロジェクト担当者より~

 

北海道の案件ということで、距離のハンデをどう克服していくか?いかに距離を感じることなくコミュニケーションを密にとっていくか?ということを第一に考えました。
プロジェクトメンバーの皆様のセッションはオンラインで実施するという選択肢もありましたが、経験上、その場の温度感や空気感を感じながらセッションしていくことの重要性を感じておりましたので、2週間に1度お伺いして実施することにいたしました。
そのセッションを有意義なものにするために、事務局の皆様とは定期的にオンラインミーティングを実施し、必要に応じて事前に社内調整をお願いしたこともありました。
遠隔というハードルはありましたが、回を重ねるごとに、社員の皆さんからも熱量が増し、賑やかになっていく様子に我々も楽しくなりました。
今回はコンセプトワークのご支援でしたが、今後も貴社の「REBORN」達成へのサポートが何らかの形でできれば嬉しいです。(森)

 

弊社が大切に考えている伴奏型支援について、ご満足をいただけたようで大変うれしく感じております。
事務局様が本プロジェクトを通じて、プロジェクトの進め方やノウハウを得られ、今後段階的に進められるレイアウト変更プロジェクトが円満に進められることを願っております。
働く環境を変えていく中で人や組織に関する課題解決においてもお困り事があれば、また一緒にプロジェクト推進をさせて頂ければ幸いです。(津田)

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